計算はできるのに、文章問題で止まる。
式を教える前に、
問題の場面を一緒に。
「計算プリントは解けるのに、文章問題になると手が止まる」「何度読んでも、たし算かひき算かわからない」。お子さまの宿題を見て、教え方に迷うことはありませんか。
まずは、何を求める問題か、数量がどう関係しているかを、本人の言葉や図で確かめてみましょう。式だけを教えて終わらせず、考えたところを一緒に見ていくためのヒントをまとめました。

算数の文章問題が苦手なときは、どこで止まるかを見る
計算の正誤だけでは、困っているところが見えないこともあります。答えを直す前に、本人が何を読み取り、何を考えたかを聞いてみましょう。
読む|何を聞かれているか、わかる?
「だれの、何の数を求めるの?」と聞いてみます。知らない言葉や場面があれば、そこを確認します。音読できたことと、内容を説明できることは分けて見てみましょう。
整理する|数と数の関係を説明できる?
「全部でいくつ」「残りはいくつ」「どちらがどれだけ多い」など、問題で示された関係を確かめます。数字だけを抜き出さず、何の数かを短く添えて書く方法もあります。
式を考える|その計算を選んだ理由は?
場面を説明できても、式にするところで迷う場合があります。図や具体物で確かめてから、「この式の数は、何を表している?」と聞きます。式が合っていて計算を間違えた場合は、計算の見直しを分けて行いましょう。
これは家庭で様子を整理するための見方です。一問だけで能力や原因を決めつけるためのチェックではありません。
「多い」が出てきても、いつもたし算とは限らない
言葉と計算を一対一で覚えると、求めるものが変わったときに迷いやすくなります。同じ場面を、聞き方を変えて考えてみましょう。
親子で試すための記事用例題
あおいさんはシールを8枚持っています。あおいさんのシールは、ゆうさんより3枚多いそうです。ゆうさんのシールは何枚ですか?
個個塾の実教材・実際の生徒の事例ではありません。学校で習っている範囲や表し方に合わせて使ってください。
求めるのは「ゆうさんの枚数」
わかっているのは「あおいさんが8枚」と「その8枚は、ゆうさんより3枚多い」です。あおいさんとゆうさん、どちらの方が多いかを先に確認します。
「多いと書いてあるから8+3」と決める前に、求めるゆうさんの枚数が8枚より大きくなるか、小さくなるかを考えます。
図にすると、8枚の中に「差の3枚」
あおいさん:全部で8枚
ゆうさん:何枚?
式と答えを、場面に戻して確かめる
8 − 3 = 5 答え:5枚
あおいさん8枚、ゆうさん5枚なら、あおいさんの方が3枚多い。問題文の条件に戻すと、関係を確かめられます。
答えが出た後に、「ゆうさんが5枚で、あおいさんは3枚多い。あおいさんは何枚?」と聞き方を変えてみます。この場合は5+3=8です。使う言葉だけでなく、何がわかっていて何を求めるかを見ているか確認できます。
学校で使う線分図やテープ図など、本人が慣れた表し方があるときは、その方法に合わせましょう。図を書くこと自体が負担なら、シールの代わりにおはじきや丸印を並べて、同じ数の部分と差を確かめても構いません。
文章問題の教え方に迷ったら、答えより短い質問から
保護者が長く説明すると、本人がどこまで理解したかを確かめにくいことがあります。一度に全部を聞かず、止まった場面に合う質問を一つ選びます。
読むところで迷ったら
「何の話だった?」「最後に何を聞かれている?」
意味のわからない言葉があれば確認し、一文ずつ場面を説明してもらいます。同じ問題を何度も読むよう促すだけで終わらせない工夫です。
式が立てられないときは
「どちらが多い?」「同じ分と違う分を、絵で分けられる?」
最初から「ひき算だよ」と伝える前に、関係を本人が示せるか見てみます。図の意味がわからない場合は、その部分を一緒に確かめます。
「こんな簡単な問題もわからないの?」ではなく、「何を求めるかは言えたね」「ここまでの図は描けたね」と、できたところを具体的に伝えます。疲れたり、やり取りが険しくなったりしたら、いったん区切り、迷った箇所を先生へ伝えましょう。

低学年と高学年で、確かめたいところも変わる
学年だけで方法を決めず、学校で習った内容と本人の理解に合わせて進めます。
低学年|短い場面を、動かして確かめる
増えた・減った・比べたなど、問題に書かれた場面を丸印や身近な物で示します。「何個あった?」「どうなった?」と、出来事の順番を一緒に追ってみましょう。計算方法をまだ習っていない問題は、無理に先取りする必要はありません。
高学年|数量の意味と単位を添える
小数・分数・割合などでは、計算できても、何を基準にしているかや単位で迷うことがあります。数字の横に「長さ」「人数」「全体」など、その数の意味を書いて確認します。
複数の条件があるときは、求めたいものと、そのために先に求めるものを分けてみます。学校で使った図やノートも、考え方を振り返る材料になります。
個個塾では、算数の基礎と「考える・伝える」学習を相談できる
個個塾の小学部資料と自立式個別指導コースの公式案内には、小1〜小6の算数・国語マイスターが紹介されています。
学校内容を、本人のペースで確認
教科書に沿う教材やプリントの反復と、理解が不十分な単元の確認が案内されています。文章問題の相談でも、問題文だけでなく、必要な計算や既習内容に戻る必要があるかを伝えてみましょう。
数理や言葉を使う学習も
公式案内では、パズル教室やことばキッズの教材にも取り組めることが紹介されています。数理的に考える学習や、語彙・作文などの学習が選択肢になります。お子さまの困り方にどの内容を組み合わせるかは、希望教室へご相談ください。
本文のシールの例題や家庭の声かけは、記事用の提案です。個個塾の独自教材や決まった指導手順として紹介するものではありません。受講による成果を保証するものでもありません。

相談には、正解だけでなく途中の式や図も持って
「文章問題が苦手」と伝えるときは、迷った一問と、途中で書いた式・図を一緒に見せてみましょう。消してきれいに直す前のノートも、相談の材料になります。
面談で伝えたいこと
□ 何を求めるかを、本人が説明できるか
□ どの言葉・数量の関係で迷ったか
□ 書いた式を、どう考えたと話しているか
□ 計算問題だけなら、どこまでできるか
□ 学校で習った図や説明を使えているか
名古屋市・日進市・東郷町の教室案内もご覧いただけます。ご家庭だけで教え込むことにこだわらず、今できていることと、次に確かめることを一緒に整理してみませんか。
机に向かう前から止まることが多い場合は、小学生の家庭学習と習慣づくりの記事も参考にしてください。
小学生の文章問題で気になる疑問
計算はできるのに文章問題が解けないのは、国語力だけが原因ですか?
一つの原因に決めず、言葉の意味、数量の関係、式の選び方、計算などを分けて確認します。読めることと内容を説明できることも、別々に見てみましょう。
文章問題は、何度も音読すればよいですか?
音読は確認方法の一つですが、その後に何を求めるかや場面を本人の言葉で説明してもらいます。読めても意味がつながらないところがあれば、その部分を一緒に確かめます。
図を描くのが苦手なときはどうしますか?
学校で習う表し方に合わせながら、まずは丸印や身近な物で数量の関係を示す方法もあります。きれいな図を仕上げることより、何と何を比べているかを確かめてみましょう。
保護者が教えてもわからないとき、塾に何を伝えればよいですか?
迷った問題と、途中の式・図・本人の説明を伝えます。計算だけならできること、学校で習った方法、家庭で止まった場面を添えると、支援を相談しやすくなります。