公立中高一貫校を考えている小学生の保護者の方へ
適性検査の対策は、志望校の方式と、本人が「自分で考え、解き直せる」学び方を確かめることから。
「公立中高一貫校の対策は、普通の中学受験の勉強と違う?」「個別指導でも準備できる?」「志願理由書や面接は、いつ考えればいい?」。塾を選ぶときは、名前や授業形式だけでなく、何を学び、授業の後にどう練習するかを見ることが大切です。
この記事では、愛知県立附属中学校の2027年度選抜を例に、学校情報の確かめ方、学習の進め方、指導を選ぶときの質問を紹介します。名大附属中とは制度が異なるため、同じ検査内容として扱いません。

最初に、志望校とコースの選抜方法を確かめる
「公立中高一貫校だから同じ対策」と一括りにはできません。教育委員会や学校の公式案内で、受検する年度、コース、検査内容、提出書類を確かめましょう。通学区域や出願資格も確認が必要です。
愛知県立附属中学校・2027年度の例
普通・理工探究・国際探究・グローカル探究コースは、1次選抜の適性検査と、2次選抜の面接による2段階の選抜です。適性検査Ⅰ・Ⅱは各45分で、小学校の学習内容の範囲で複数の教科を組み合わせ、知識を使って考え、判断し、表現する力などを見ます。外国語(英語)の内容は出題しません。
適性検査は2027年1月9日(土)、1次合格者を対象とする個人面接は1月16日(土)です。面接は1人15分程度で、志願理由書の内容を踏まえて質問するとされています。
愛知県教育委員会が2026年10月16日に公表した2027年度入学者選抜実施要項に基づく説明です。明和の音楽コースは実技検査を含む別の規定があり、日進の入学者選考も別要項です。すべての学校・コースに上記の説明を当てはめないでください。最新情報は愛知県の公式案内をご確認ください。
名大附属中は国立大学の附属校で、県立附属中学校とは別の募集要項・検査方式です。複数の学校を考えている場合も、学校名ごとに「必要な準備」を整理しましょう。
適性検査の勉強は、答えだけでなく考えた過程を確かめる
対策用の問題に取り組むときは、正解の数だけを追わず、どこで考えが止まったかを見ます。次の3点は、ご家庭や塾で学習を振り返るための提案です。学校公表の採点基準を示すものではありません。
1.問いと条件を読む
何を求められているか、どの資料や条件を使うかを確かめます。表なら項目・単位、文章なら理由や変化を表す言葉にも目を向けます。
2.基礎を使って考える
計算、言葉の意味、図表の読み取りなど、必要な基礎が使えるかを見ます。わからない部分は学校の学習内容に戻って確かめます。
3.理由を説明する
「どこを見て、そう考えた?」と聞いてみます。解説を読んで理解した後も、時間を置いて自分で考え直す機会をつくります。
「苦手だった」で終わらず、つまずいた場面を残す
たとえば「表の単位を読み落とした」「問いに使う条件を一つしか見ていなかった」「考えはあるが理由を書くと短くなる」と整理できます。これは学習の振り返り方の例で、実際の入試問題や受講生の事例ではありません。
解いた日、迷った箇所、次に確かめることを短く残しておくと、塾でも相談しやすくなります。難しい問題を増やす前に、学校で学ぶ知識を使える状態かどうかも確認しましょう。

塾を選ぶときは、個別指導と演習の役割を聞く
「個別指導なら安心」「演習の時間が長ければ十分」と、形式や時間だけでは判断できません。先生の説明を理解する時間と、本人が一人で考えて使う時間の両方を、どう組み合わせるかを聞いてみましょう。
相談・体験で確かめたい質問
- 個別指導は先生1人に生徒何人で、理解をどう確かめる?
- 演習で止まった問題は、いつ・どのように質問できる?
- 間違えた後の復習や解き直しは、計画にどう入れる?
- 志望校の公式問題や当該年度の方式を、学習にどう反映する?
- 志願理由書・面接の準備は、適性検査の学習とどう分けて進める?
- 通常授業に加え、講習や特別講座などの受講・費用は何が必要?
比較のための質問例です。すべての塾に同じ仕組みがあるという意味ではありません。
体験後には、お子さまにも「わからないところを伝えられた?」「説明の後、自分で進められた?」と聞いてみてください。保護者の印象と本人の取り組みやすさを、両方の判断材料にします。
他塾と併用する場合は、追加する授業の役割と、宿題・復習の時間を先に整理します。同じ内容が重なりすぎないか、今の学習が回るかも相談しましょう。
志願理由書と面接は、本人の経験・学びたいことを整理する
志願理由書を、大人が考えた立派な文章に仕上げることが目的にならないようにしましょう。2027年度の愛知県立附属中学校の実施要項では、志願理由書は入学志願者本人が記入すると定められています。
ご家庭では、「どの学びに興味を持った?」「これまでに夢中になったことは?」「入学後に取り組みたいことは?」と、経験と学校への関心をつなぐ会話から始められます。これは準備のための問いかけ例で、本番の質問を予測するものではありません。
面接の練習では、文章を丸暗記するより、自分が書いた内容を自分の言葉で説明できるかを確かめてみましょう。書類の様式や記入方法、提出期限は、その年度の公式案内に沿って確認します。塾での練習形式と、本番の面接形式も区別してください。

個個塾で、学び方と受検準備を相談する
個個塾では、小学部の受検対策として名大附属中・公立中高一貫校の対策を案内しています。小学部の1対2対話式個別指導コースでは、先生が隣について、一人ひとりの目的や学力に合わせて学習内容を決めます。必要に応じて前の学年にさかのぼり、適切な順序で基礎力・思考力を育てていきます。
説明を受けて理解することと、自分で問題を解くこと、考えを言葉にすること。それぞれの役割を分けて、お子さまに必要な準備を考えましょう。
ご相談の際は、現在の学年、希望する学校・コース、これまで取り組んだ教材、学習で困っている場面をお聞かせください。学校・学年ごとの開講内容や教室、受講方法は個別にご相談ください。名大附属中向けの教材・集団演習が、県立校すべてに同じ内容で適用されるという意味ではありません。
今の学習から、必要な準備を考えましょう
「資料を読むと迷う」「一人で解くと止まる」「志願理由をまだ整理できていない」など、気になっていることをお伝えください。フォームのご質問欄に、希望する学校・コースと学年をご記入ください。
小学部のコース案内もご覧ください。
名大附属中も検討している方は、別制度としてまとめた名大附属中の対策を始める時期と学年別の準備をご覧ください。
公立中高一貫校の対策でよくある質問
学校の勉強をしていれば、適性検査の準備は十分ですか?
学校の学習は大切な土台です。そのうえで、志望校の公式問題を見て、知識をどのように使うか、複数の資料をどう読み取るかなど、出題に沿った練習を考えましょう。必要な準備は、本人の理解や志望校によって変わります。
個別指導でも適性検査を準備できますか?
授業形式だけで決めず、希望する学校への対応、使う教材、自分で考える演習と解き直し、志願理由書や面接の準備をどう組み合わせるかを確認してください。個別指導の人数比も塾・コースごとに確認しましょう。
県立附属中と名大附属中は同じ対策でよいですか?
同じ検査方式ではありません。それぞれの学校・教育委員会が公表する当該年度の要項を確認し、必要な学習や書類・面接の準備を分けて整理しましょう。
面接は集団形式ですか?
2027年度の愛知県立附属中学校の普通・理工探究・国際探究・グローカル探究コースでは、2次選抜は個人面接です。塾の集団演習と本番の形式を混同せず、受検する学校・コースの最新要項を確認してください。
2026年10月20日確認。学校制度は愛知県教育委員会の2027年度実施要項、個個塾の説明は公式サイトの小学部・1対2対話式個別指導コースの案内に基づきます。家庭での振り返り方・塾を比較する質問は、本記事の提案です。